再び集う音の仲間たちが奏でる、祈りと輝きのアンサンブル

Four Colors, One Voice

歌・煌めき・祈り

With friends who once shared the same stage ― 響き、再び。

熊本公演 2026年1月24日(土)14:00 熊本県宇土市民会館
福岡公演 2026年1月26日(月)19:00 福岡市民ホール 中ホール
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コンセプト
Four Colors, One Voice

音楽とは、時とともに変化しながらも、決して失われない「記憶の響き」である。

かつて同じ舞台で呼吸を合わせた仲間たちが、再び集い、再び音で語り合う――その瞬間に生まれるのが、このコンサート『Four Colors, One Voice ― 歌・煌めき・祈り』である。

色彩と声が織りなす、音楽の本質

本公演のキーワードは「色彩」と「声」。それぞれの楽器が異なる音色と背景を持ちながら、最後には一つの「声=音楽の本質」へと溶け合っていく。

取り上げる作品は、ドイツ、アメリカ、フランス、イギリス、そして音楽の原点であるバッハの作品。5つの文化が交わるこのプログラムは、金管楽器という「声の器」を通して、時代と国を超えた音楽の対話を描き出す。

🇩🇪

ドイツ(ブラームス)

精緻な構築と内なる祈り

🇺🇸

アメリカ(トゥリン)

輝きと自由なリズムのエネルギー

🇫🇷

フランス(ガベイ/デュカス)

洗練された色彩と知性

🇬🇧

イギリス(ラター)

現代に息づく優しき祈り

🎼

バッハ

すべての音楽の根源としての"調和"

これらの音楽はそれぞれ独立した声でありながら、聴き進めるうちに一つの流れ、一つの魂へと収束していく。それが"Four Colors, One Voice"――異なる響きが共鳴し、調和し、やがて沈黙の中に残る「ひとつの呼吸」である。

プログラム構成
Program

本公演のプログラムは、「再会」「対話」「祈り」という三つの柱を軸に設計されている。それぞれの作品は独立しながらも、互いに呼応し、まるでひとつの組曲のように流れを形づくる。

🌙✨

Johannes Brahms: Four Songs

トロンボーン二重奏

静謐と深みを併せ持つブラームスの歌曲。その旋律は、トロンボーンによって「声」のように響く。髙井郁花と山下秀樹――二人の呼吸がひとつになったとき、音は言葉を超え、柔らかな祈りとなって空気を震わせる。楽器が歌う、その奇跡を目の当たりにする瞬間。

💫🎺

Joseph Turrin: Arabesque

トランペット二重奏

アメリカの現代作曲家タリンが描く、光とリズムの舞踏。松居洋輔と谷川竜太による鮮烈なアンサンブルは、技巧の華やかさの中に、自由な息づかいを感じさせる。「音が踊る」瞬間のきらめきを、ステージいっぱいに描き出す。二つのトランペットが織りなす光の軌跡が、聴衆の心を解き放つ。

🎼🕊️

J.S. Bach: 無伴奏チェロ組曲より 抜粋

トランペットソロ/ホルンソロ 交互演奏

音楽の原点に立ち返る――。バッハの《無伴奏チェロ組曲》は、旋律・和声・構築すべてが一人の奏者の中に宿る究極の音楽。ここでは、松居洋輔(トランペット)とルーク・ベイカー(ホルン)が、交互にこの作品を演奏する。直線と曲線、緊張と安らぎ――二つの楽器の「声」が呼応し、楽器の違いを超えた純粋な音楽の本質を浮かび上がらせる。古典が現代に再生する瞬間、聴き手は「音楽とは何か」という永遠の問いに出会う。

🎨🎭

Pierre Gabaye: Récréation(レクリエーション)

金管三重奏+ピアノ

松居洋輔(トランペット)/ルーク・ベイカー(ホルン)/髙井郁花(トロンボーン)/林紋子(ピアノ)

フランス音楽の洒脱なエスプリと軽やかな知性。ガベイは「遊び」の中に音楽の自由を見出した。松居・ベイカー・髙井――金管の名手たちによる三重奏は、リズムの会話と音色の戯れそのもの。ピアノの林紋子が織りなす透明な音の粒が、音楽に光を与える。知的な遊戯が、やがて深い感動へと昇華する。

🌿🦌

Paul Dukas: Villanelle

ホルンとピアノ

デュカスが描いたホルンの「詩」。牧歌的な旋律と豊かな跳躍が、ホルンという楽器の呼吸を可視化する。ルーク・ベイカーと林紋子が紡ぐ音は、まるで森を渡る風のように柔らかく、深い。自然の息吹と人の心が、音楽の中で一つになる。

🕊️✨

John Rutter: Requiem(1985)

金管四重奏+ピアノ/特別編曲版

静寂の中から生まれ、静寂の中へと帰る音楽。ジョン・ラターの《レクイエム》は、悲しみではなく「安らぎの祈り」をテーマとする現代の傑作。金管四重奏とピアノが織りなす響きは、人の声のように温かく、そして透明だ。この曲で、全ての「色」はひとつの"声"へと融け合う。それは、金管楽器という器を通じて語られる、音楽そのものの魂の形である。

再会、対話、祈り。
このコンサートに流れるのは、6つの作品が紡ぐ「ひとつの呼吸」。古典と現代、構築と自由、沈黙と響き――すべての音が「Four Colors, One Voice」として結ばれる。

出演者
Artists

松居洋輔

🎺 松居 洋輔

トランペット

国際的なキャリアを持つ、日本有数のトランペット奏者。2024年9月より南アフリカ共和国・クワズール・ナタール・フィルハーモニック管弦楽団(KZN Philharmonic Orchestra)首席トランペット奏者に就任し、活動の拠点をダーバンに移している。着任早々、ソリストとしても活躍を始め、ハイドンやテレマンらの協奏曲をオーケストラと共演するほか、リサイタルやマスタークラスに招かれるなど注目を集めている。元九州交響楽団首席トランペット奏者。東京藝術大学卒業、同大学大学院修士課程修了。

深い研鑽とオーケストラでの豊富な経験を通じて、国内主要オーケストラのゲスト首席を多数務めるほか、スタジオワークなど多方面で活躍。2010年~2016年千葉交響楽団首席トランペット奏者、2016年~2017年シドニー交響楽団トランペット奏者としてシドニー・オペラハウスを中心に活動し、2019年~2024年7月九州交響楽団首席トランペット奏者を歴任した。

特に、2013年~2014年シーズンには米国シカゴに留学し、クリス・マーティン(ニューヨーク・フィルハーモニック首席)をはじめ、チャールズ・ガイヤー、バーバラ・バトラー、ロバート・サリバン各氏のもとで集中的に研鑽を積み、その音楽性を深化させた。

ソリストとしても高い評価を得ており、2024年7月にはドイツでのリサイタルを成功させ、聴衆からスタンディングオベーションに包まれた。国内においても、九州交響楽団、千葉交響楽団、芸大チェンバーオーケストラなどと共演し、バッハ:ブランデンブルク協奏曲、ハイドン、コープランド(静かな都会)などの協奏曲を共演してきた。マカオ管弦楽団へ客演首席奏者としてツアーに参加するなど、国際的な活躍を広げている。これまでサイトウキネンオーケストラ、小澤征爾指揮 水戸室内管弦楽団、小澤征爾音楽塾、アフィニス夏の音楽祭などにも参加。日本トランペット協会創設20周年コンクール入選、第12回東京音楽コンクール金管部門入選。

YAMAHA performing Artist
公式YouTube: https://youtube.com/@yosuke_matsui_trp

谷川竜太

🎺 谷川 竜太

トランペット

熊本県出身。平成音楽大学卒業 同卒業演奏会出演。第14回九州音楽コンクール金賞 審査員特別賞。第24回熊本県高等学校管楽器コンクール金賞。元北九州市消防音楽隊トランペット奏者。現在、九州交響楽団のエキストラを中心にオーケストラや吹奏楽、室内楽での演奏活動を行っている。有明楽器講師、ヤマハ講師として勤務している。

2023年5月から1ヶ月間、チェコにトランペットを学びに短期留学を行い、プラハの春国際音楽祭でプラハ交響楽団にエキストラとしてコンサートに参加。

現在、東海大学付属熊本星翔高等学校非常勤講師。

トランペットを柏尾剛徳、市原彰、八馬俊也、杉木峯夫、佐々木駿、柴田裕二、松居洋輔、ラディスラフ・コズデルカに師事。

ルーク・ベイカー

🎼 ルーク・ベイカー

ホルン

アメリカ・テキサス州ヒューストン出身。現在、九州交響楽団首席ホルン奏者として活動するほか、平成音楽大学および新設された福岡国際音楽大学でホルンを指導している。

これまでにNHK交響楽団、水戸室内管弦楽団、韓国放送交響楽団(KBS Symphony Orchestra)、サン交響楽団(ベトナム)、兵庫芸術文化センター管弦楽団、神戸市室内管弦楽団、フォートウェイン・フィルハーモニック(米国)、アナポリス交響楽団、The Orchestra Now(米国)など、国内外の名門オーケストラで首席ホルン奏者として客演している。

ソリストとしても高い評価を受けており、2024年日本ホルン協会コンクールにて第2位(最高位)を受賞。さらに、2017年アメリカ国際ホルンコンクール(大学部門)第1位、ミードウズ音楽院協奏曲コンクール第1位、2011年アメリカン・フェスティバル・フォー・ジ・アーツ若手アーティスト・コンクール準優勝など、数々のコンクールで優れた成績を収めている。2018年国際ホルンシンポジウム・プレミアソロコンクールではファイナリストに選出された。

学歴として、イェール大学音楽院にて修士号を、南メソジスト大学ミードウズ音楽院にて学士号を取得。これまでにウィリアム・パーヴィス、グレッグ・ヒュースティス、ヘイリー・フープス、ギャヴィン・リード、ホリー・リンダーの各氏に師事。

オーケストラ活動のほか、ソロや室内楽への情熱も深く、幅広いレパートリーで活躍している。音楽以外では、スキー、ロッククライミング、ソーシャルダンス、料理を楽しむなど、多彩な趣味を持つ。

公式サイト: http://www.lukebakerhorn.com

髙井郁花

🎺 髙井 郁花

トロンボーン

札幌市出身。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学音楽学部器楽科を卒業。卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。ヤマハ管楽器新人演奏会第32回金管楽器部門に出演。

第32回日本管打楽器コンクールトロンボーン部門入選、第35回同コンクール第3位。これまでにトロンボーンを眞弓基教、秋山鴻市、新田幹男、古賀慎治、石川浩の各氏に師事。

現在、九州交響楽団トロンボーン首席奏者。平成音楽大学非常勤講師。

山下秀樹

🎺 山下 秀樹

トロンボーン

山口県下関市出身。福岡工業大学附属高校、尚美学園短期大学卒業後、桐朋学園大学音楽学部オーケストラ研究科修了。トロンボーンを松本煕、神谷敏両氏に師事。ドイツ・ケルンにてトロンボーン、バストランペットをヨハン・ホイトファーに師事。

現在、九州交響楽団トロンボーン奏者。

林紋子

🎹 林 紋子

ピアノ

福岡県福岡市出身。三歳よりヤマハ音楽教室でピアノと作曲を学ぶ。国内外でのJOCジュニアオリジナルコンサート、TV番組等に多数出演。

第48回 全日本学生音楽コンクール、九州大会、中学校の部第1位。第3回 鳥栖ピアノコンクール、高校の部第1位、および総合でグランプリ。第19回 TIAA全日本クラシック音楽オーディション、最優秀賞。第49回 西日本出身新人紹介演奏会、審査員奨励賞(ピアノ部門最高位)。第6回 大阪国際音楽コンクール、デュオ・アンサンブル部門、エスポアール賞。第151回 日演連推薦新人演奏会にて、九州交響楽団とピアノコンチェルト共演。第51回 北九州音楽祭クラシックコンサートにて、優秀伴奏者賞を受賞。

桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部演奏学科を経て、同大学研究生修了。在学中には、卒業演奏会、Student's Concert等に選抜され出演。これまでに、田中 美江、徳丸 聰子、ミハイル・ボスクレセンスキー各氏に師事。

現在、福岡女子短期大学音楽科非常勤講師。西日本短期大学保育科非常勤講師。福岡フラウエンコール、ウィッチ&くるっとコール、専属ピアニスト。九州交響楽団の公式伴奏員や、オーケストラ内の鍵盤楽器を担当する等、活動の幅を広げている。

公演情報
Concert Information

🎵 熊本公演

2026年1月24日(土)

開場 13:15 / 開演 14:00

会場:熊本県宇土市民会館

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🎵 福岡公演

2026年1月26日(月)

開場 18:15 / 開演 19:00

会場:福岡市民ホール 中ホール

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協賛: クレモナ楽器/野中貿易/ヤマハミュージックジャパン

後援: 平成音楽大学

📩 お問い合わせ: [email protected]

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